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先進地視察(1)~豊前市 議会基本条例~

15日(火)、先進地視察初日に福岡県豊前市議会にお邪魔し、議会基本条例について説明を受けました。
豊前市は、人口約28′, ‘000人、福岡県の東端に位置し、昭和30年4月に、八屋町、角田村、山田村、三毛門村、黒土村、千束村、横武村、合河村、岩屋村の9町村が合併し、同年4月14日に豊前市と名称を変更し今日に至っています。
平成の大合併にも飲み込まれることなく、半世紀以上を歩んできただけあって、一体感みたいなもの、またふるさとへの誇りや郷土愛を感じさせるまちです。

豊前市役所では、議長、議会制度調査特別委員会委員長、議会事務局長が条例制定に至るまでの経緯を丁寧に説明してくれました。
議会改革という機運は、会派をとわず、また若手だけでなく各階層の議員から自然に声が挙がったそうです。各会派で自主的に当時先進自治体だった北海道の栗山町を視察するなど、「議会」という組織体として改革していこうという状況だったと特別委員会委員長がおっしゃていました。

その結果、H21年5月に委員9名の議会制度調査特別委員会が設置され、1年間に13回もの委員会を開催し、議論を重ねたそうです。時には何時間も討議し、各委員が熱心に意見を述べ合う活気あふれる委員会だったと委員長は述懐しておられました。

平成22年6月定例会に、委員会の成果として条例案を提案、全会一致で可決成立し、同年6月23日に公布施行されました。
通常こうした条例は「理念条例」に終わりがちですが、具体的事項を盛り込むことに努め、市民参加の促進・情報公開の推進、最高の意思決定機関であることを宣言しています。そのうえで、議論の活性化を図るため、一問一答方式、反問権、議会報告会の開催、請願者・陳情者からの意見聴取、議員間の自由討議、などを規定しています。
基本条例の制定を新たなスタートととらえ、現在議会として奮闘しているところと伺いました。

感銘を受けたのは、委員長の「これまでのボス的政治の排除」に情熱を傾けているという言葉です。このままでは議会そのものの存在意義が失われてしまう、という強い危機感。これが委員にも自然と伝わり、よりよい議会とするために、会派を超えて議会がひとつにまとまったそうです。自分たちで何とかしよう、という熱い思いが伝わってきました。これが九州という風土なのでしょうか?甲府でも自分たちがやらねば、と改めて決意しました。また、議会だよりには、提出議案に対する賛成・反対を議員別にすべて明示して市民にお知らせしており、斬新さを覚えました。この点はすごい。

研修終了後、議長が是非みてほしいと連れて行ってくれたのは、県立高校跡地を利用した図書館、文化交流施設でした。

小さな市でも何とかしてやろうじゃないか、という気概が伝わってきます。図書館は、NPOに指定管理委託されていますが、館長も市民文化の拠点施設である図書館をもっと市民に利用してもらおうと、奮闘しています。ここでも自分たちのまちを自分たちでつくろうという、ロマンあふれる人たちがいました。やはり、キーワードは「人」です。
明日は、豊後高田市、宇佐市の視察です。また掲載します。