12月定例市議会の状況を知らせる市議会だより第176号が全戸配布された 。今号でのトピックは、甲府市老齢者医療費助成金制度の廃止条例に関する「討論」の概要を載せたことである。
地元紙でも昨年12月に取り上げられたが、最終日の本会議での賛成、反対それぞれの討論の概要が掲載されている。この件に関する我々の立場は、以前のブログで記したように、「反対」である。議会だよりには、反対討論の概要として、われわれの主張も掲載されている。ただし、どの会派の主張かは文面からは明確ではないが議会としての広報という性格上やむを得ないものである。
それにしても、こうした重要案件の議会審議の在り方として、現行の制度はすこぶる物足りないもののように思える。議案審議の大まかな流れを示せば、当局からの提案→委員会付託→委員会での審議→本会議での委員会審議結果の報告→討論→採決、である
どの部分が物足りないかといえば、議会というイメージからは徹底した議論を通じた合意形成の場、ととらえられるが、「議論」が議員対当局という形式であり、他の議員の意見に対して直接反論することについて制度上の制約が存在するという点である。すなわち、「議員間討議」の形式を甲府市ではとっていないのである。
先進都市では、この議員間討議を議会改革の目玉として制度化するところが多い。「議会」という組織の中での討議を徹底することにより一層議論が深まり、しっかりした議論を踏まえての合意形成は対外的に説得力をもつ。議会が市民のためにこうした議論をきちんと行っているということが理解されれば、「議会は何をしているかわからない」といった市民の不信感も影をひそめるだろう。
議会改革というのは、こうした点を改善していくことではないだろうか。議会が「議論をする場」としての機能をより一層果たすうえでは、議員同士の徹底した議論を可能にするような制度改革を行っていくべきだと考える。それが、2元代表制といわれる地方自治体の議会として市民の負託にこたえることになると確信している。