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時間の流れ

90歳の父親の在宅介護を始めて2年が経過した。3年前の夏、体調を崩して人生初めての入院生活を送った。都留市にある実家で約5年一人暮らしをしてきたが、この入院生活でADLが低下し、日常生活に支障が出始める恐れがあったため、急いで介護認定を受け、ホームヘルプサービスを中心とした介護保険サービスを入れた。

兄のところと交代で実家通いをして様子を見守ってきたが、高齢になってからの男の一人暮らしはやはり健康に少なからず影響があったようだ。その年の冬に再度入院することとなり、退院後に実家で一人暮らしすることはもはや難しい状況だった。

そして、2年前の5月、統一選が終わってすぐ、甲府に引き取った。自分の選挙があったため、この時期になったが、介護保険サービスのありがたさは身に染みた。

もちろん、施設に預けることに対する引け目を感じなかったわけではない。今でもショートステイに預けることに、同じような感情がある。幸いだったのは、少しも嫌がることなく、行ってくれていることだ。たぶん、息子に迷惑をかけたくないという親としての心情があるからかもしれない。

ここに時の流れが厳然とある。かって仕事をしていた時代の父親の記憶がいまだ子としての自分の中に残っている。その記憶に照らして常に現在の姿を見比べてしまうと、一日一日身体機能が少しずつ衰えていることを感じないわけにはいかない。「日々朽ちていく」そんな漠然とした思いにとらわれ始めている自分がいる。

そして、いずれ今度は自分がその立場になる。かっての名曲「旧友(Old friend)」のなかに、How terribly strange to be seventy! という一節がある。自分が70歳になるなんて想像できない、という意味だが、大人になってからの時間の流れは極めて早い。あっという間にその年になるだろう。

その時に後悔しないためにも、今の一瞬一瞬を全力で生き抜くことこそが大事ではないかと改めて生命に刻んでいる。
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