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最低限のモラルを

甲府市では、先月から、公園などの公共の場で「犬のフン」を放置する事例が増えていることから、飼い主に対してフンの始末を促すため、フンの放置箇所に「イエローカード」を付ける取り組みを始めた。

市内のアダプト制度の先駆けとなった地区内の池田公園にも先月、市の環境部で巡回したところ、芝生広場の数か所でフンの放置を発見し、イエローカードを置いていった。池田公園は近隣市民の憩いの場所として、また保育園や幼稚園の遠足の場所として多くの方に親しまれている場所である。

しかし、ここ数年来「フン害」に悩まされ、担当課へしばしば苦情が持ち込まれている。先日、地区内の老人施設の入所者の運動会が開催された折にも、職員が前日フンの始末におおわらわだった、と聞いた。

以前は、フンの始末用の道具も持たずに芝生広場で犬を散歩させる光景も見られたようであり、また、道具を持っていてもフンを持ち帰らずに茂みにポイ捨てする事例もあったようである。おそらくこれは一部の心無い人の行為だと思われるが、こうしたことが残念ながら愛犬家全体の評価を貶めている。肩身の狭い思いをしている愛犬家も多いに違いない。

こうした背景もあり、市のイエローカード作戦が始まったと思われるが、最近では公園内への犬の立ち入りを禁止すべきだという意見や、公園内に「ドッグラン」のスペースを設けたらどうかという意見も聞かれるようになった。

こうしたマナー違反が目に余るようであれば、いよいよ条例による規制という「強制力」を発動しなければならない事態も想定される。が、一方で最低限のマナーすら守れず、法規範による規制を発動せざるを得ないような社会は、ある面悲しむべき社会である。

社会生活を営む上で、道徳という内発的な領域が次第に狭められ、法規範という外発的な「力」が広がる社会が次第に活力を失っていくことは歴史上明らかである。その意味で、最低限のモラルを守ることは、健全な社会生活を実現するうえで基本的なことだが、きわめて重要な意味を持っている。「イエローカードのない公園」に、近隣の多くの方々の共通の思いである。
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