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改めて地域で子どもを守り育てる

このところ甲府市の小中学校をターゲットにした不審メールが市役所に数回送られてきたため、登下校時に先生方の付添や見守りボランティアのパトロール強化の対策が先月末からとられてきた。

地元地区の新田小・児童見守りボランティアも通学路の見回りなど通常以上に神経を使って登下校時の見守りを行ってきた。メンバーの献身的な努力に改めて感謝したい。特に新しく活動に加わっていただいた壮年のIさんの登場は、大変に心強い。我々の活動に共感を覚えていただき、本人曰く「老体に鞭打って」毎日活動に参加していただいている姿に、これまで機会あるごとに「地域の子どもは地域で守り育てよう」と訴えてきたことが結実した思いで、大変に感慨深い。

先日の地区自治会連合会の理事会で、自治連会長から、ボランティアのさらなる登録拡大を呼びかけていただき、おかげで各自治会から新規登録希望者が続出している。ボランティアの会のメンバーの普段からの地道な活動に共感が広がっているとみたい。

しかし、一方でPTAが本来やるべきではないかという声も依然聞かれた。その背景には、こうした地域活動にまで責任の主体を明確化しようという昭和時代の型にはまった発想がある。端的に言えば、子どもに関することだからその保護者がやればいい、という考えである。実はその背後に見え隠れするのは、「自分はやりたくない理由、やらない理由を何とか正当化」しようとする意識である。

こうした考えに支配されるとしたら、「寒い」地域だ。地域の子どもを自分たちで守るという一点でさえまとまることのできない地域は、大規模災害に直面した時に一体となって乗り越えることは到底期待できない。県庁時代「安全安心なまちづくり条例」をつくった時に、大きな壁として立ちはだかったのが、実はこうした「役割の押し付け」意識だった。

3.11後の地域コミュニティの在り方は、「お互いに支え合う」ということがキーワードである。こうした時代の流れを感じ取れれば、改めて「地域の子どもは地域全体で守り育てる」という意識に自然に向いていくと思っていたが。

依然パラダイムの転換は途上にある。
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