10月31日午後7時から西部市民センターにて「甲府のまちづくりを語る会」新田会場が開かれた。
10月初旬から、市長以下各部局の幹部が直接各地区に出向いて、市政の現状について説明するタウンミーティングである。市長自らがプレゼンテーターを務め、「人がつどい 心がかよう 笑顔あふれるまち・甲府」という都市像実現のために、総合計画に基づいて展開してきた施策をパワーポイントを使って説明していただいた。
特に、市政の長い間の懸案事項であった、庁舎の建て替えについては市民が集う場としても整備したことや、再生可能エネルギーも最大限取り入れた設備、そして、甲府のおいしい水を育む水源林から切り出した樹齢300年を超えるミズナラを使ったデスクやベンチも数多く設置したことなどの話があった。
この新庁舎は、今後の甲府市のシンボルとして長く市民の皆さんに愛されるに違いない。また、3.11後に整備された建物としてその事業費の縮減も大いに特筆すべき点と市長も力を入れて語っておられた。
参加者は約90名に上った。各自治会、各団体に、せっかく市当局が直接出向いて、文字通り「膝を交えて」語り合う機会なので、一人でも多く参加しよう、と自治連会長が先頭に立って呼びかけていただいた。
市長のプレゼン終了後には、意見交換の場を設けていただいた。地元からは、あらかじめ意見集約した「池田公園の防災公園化をはじめとする再整備」「狭隘な道路事情の解消」のほか、会場の参加者から「いきいきサロンへの助成の継続」について要望が寄せられた。
当局からは丁寧な回答がなされ、おそらく参加者も市政への距離がぐっと縮まったのではないだろうか。庁舎で来訪を待っているというのが通常我々が抱く行政のイメージである。しかし、直接地域に出向いて語り合うという形は、我々も市政に参加しているという実感を生むいい機会である。
「参画と協働」がまちづくりのキーワードだとしたら、このまちづくりを語る会は非常に有意義である。どういう意見が飛び出すかわからない、という緊張感から、通常はいやがるものだが、お互いに胸襟を開いて語り合うことは決して無駄ではない。
地方自治のもう一方の車輪である議会もこうした語る会、すなわち議会報告会を行ったらどうか。会の終了後の真っ先の感想がこれである。