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新しい年度がスタートしている

平成26年度がすでにスタートしている。小中学校の入学式も今年は珍しく桜が残っており、厳しい冬を乗り越えた後の解放感を象徴するような風景が広がっていた。

すでに桜も散り始めて、いよいよ新年度が本格的に始動する。市議会議員としての2期目の任期も余すところ、1年となった。この1年はいろいろな面で激動の時期となるだろう。この先に待ち構えている様々な課題のことを考えると、季節を眺める余裕はほとんどない。

4月からは消費税率が8%になった。3月までの税率引き上げに備えた賢い消費行動の在り方みたいなさながら報道の洪水に辟易し、その「何のための消費税引き上げか」には全く言及しない、単細胞的なニュース構成が、4月に入ったとたんに何事もなかったかのように跡形もなく消えていることに、ニュースの「大量生産・大量消費」の側面をみる。
この消費税の引き上げによる増収分はもちろん、年金や医療、介護、子育て支援などの社会保障の充実に全額充当される。負担感ばかりを強調するようなニュースのあり方は「国民の知る権利」をことあるごとに振りかざす既存メディアにとってはいかがなものだろうか。しかもいずれも没個性的な情報の伝え方である。これではますます既存メディア離れに拍車をかけるだろう。

こうした中で、昨夕の県内ニュースが甲府城の天守閣復元に向けて署名活動を行う団体の立ち上げを報じていた。甲府城は豊臣時代に築城され、当時は徳川家康に対抗するための戦略的拠点として、また江戸時代に入ってからは西への備えとしての重要性があったといわれている。

ただ、出土品からみて天守閣があったという推論が展開されているが、図面等の明確な歴史的資料はないとされ、考古学協会からは、天守閣復元に消極的な意見が出されている。

天守閣復元を推進する立場からは、中心街の活性化のうえからも天守閣を復元して誘客を図るべきだとする意見が強い。歴史的な遺構を活用しての都市景観を創出し、まちづくりにつなげていこうとするようである。

いずれにしても、甲府城が山梨県民にとってどのような意義を持つのか、そこに県民としてのアイデンティティを感じることが出来るのかという視点からの検討が必要であり、とくに「まちづくり」という観点からは、市民や県民からの下からの運動のエネルギーが沸き起こってこなければ成功はしないと思われる。

依然として戦国時代、武田家の時代への郷愁は根強い。その時代の治世、特にその時代にあって「民の繁栄」に心を砕いたことに対する共感は計り知れない。これを超えて山梨の「象徴」となりうるか。議論は尽きないような気がする。

残り1年となった。2期目の集大成に向けて、次から次へ生まれる課題への対応と、来るべき未来に向けて甲府市の将来像を少しでも描ける1年としたい。

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