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新たな局面に向けて

2015年が開幕した。元朝は毎年恒例の体協のウォーキングと地区自治連の新年互礼会でスタートした。

朝6時から約1時間かけて地区内を1周し、その後新田小校庭で年始のあいさつである。初日の出を地区の方々とともに喜び、決意を新たにスタートを切った。

今年は、1月の知事選、市長選に続いて、4月にはいよいよ統一地方選が予定されている。3期目の挑戦をさせていただくが、人口減、少子高齢化の影響は少なくない。県都の甲府市議選は色々な面で重要な意味をもっている。それだけに我々も完全勝利に向けて背水の陣で臨む覚悟である。

甲府市は、開府500年を迎えようとし、また数年後にはリニア中央新幹線が開業し、また東京オリンピック開催など、今後20年の間に市政にとって大きな転換期となる。

加えて、2025年問題に象徴される超高齢化時代の到来とともに、人口減少へと向かう社会構造の劇的な変化を迎えようとしている。

こうした大きな課題に直面する甲府市が将来的に持続可能性を維持できるか、はたまた衰退の道を歩むのか、今回の市長選、市議選は極めて重要な選挙となる。

市政運営をつかさどるリーダーには、様々な課題を正しく認識し、未来を見据えた政策を的確に実行できる資質が求められると共に、議会においてもこれまで以上に市民の生活現場の視点からの政策提言の機能が要求されるだろう。

いわばお互いの「人道的競争」によって、課題を一つ一つ解決し、甲府市の発展のために切磋琢磨することが求められると考える。

昨年来「地方創生」が国、地方を通じて今後の重要課題となることが共通認識としてオーソライズされるようになった。

地方自体で住民生活が完結できるような社会システムへの転換が今後早急に求められ、そのためには、雇用の創出、住宅政策、子育て環境の改善など、若年層が定着出来るための政策の総動員がまさに必要である。

一方で国における社会保障制度の持続可能性の確保が要請され、社会制度の整備により、地方での「暮らし」を現実の確固不動のものとしていく必要があるだろう。

ただし、これだけで例えば都会に流れている若者を引き戻すことが出来るとは到底考えられない。よく言われることだが、「このまちに住みたい」という積極的なインセンティブを与えるような「何か」が必要である。

こうしたことを突き詰めて考えると、「地域で生きることの魅力」を一層引き出していく方途が必要であるし、そのためには様々な資源、人的・物的両面での資源を発掘しこれを社会全体の共通の資産として育てていくことに行き着く。

俗にいう「帰属意識」や「地域への誇り」など、高度経済成長でとかく忘れ去られた、人間社会の固有の生活行動の原理というべき考え方の復興がまさに求められるのではないか。

我々の社会生活が有史以来「相互の関係性」のうえに営まれてきたことを考えれば、その再生こそが、地域を元気にし、やがて地方創生へと転じていく大きな原動力となると考える。

初当選以来一貫して訴えてきた「パラダイムの転換」は、こうした原点への回帰の主張であり、究極的には「生きるに値する」人生へともう一度見つめなおすことの主張である。

地方創生といっても、究極的には地域の再生である。だとしたら、「地域で生きる」ことの意味を今一度よく考えるいい機会だと思われる。

2015年の夜明け 2015年の夜明け

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