閉じる

副議長就任にあたって

20日召集の甲府市議会臨時会において、第107代の副議長に推挙された。いわば議会という組織の執行部であり、議長のサポート役として今後の議会運営にあたることとなったものである。

これに伴い、当面代表質問や一般質問には登壇しないこととなり、心中は正直複雑である。というのも第一義的に本会議での質問活動を議員の生命線として捉えていたため、質問に登壇できないことは、牙を抜かれたような感じだからである。

就任のあいさつでは、あえて「2元代表制の地方制度のもと、これまで以上に市民の負託に応えることのできる議会を目指す」と申し上げた。

その意図するところは、言論の府、立法の府という議会本来の機能をより強化するということであり、議論を通じた合意形成という民主主義本来の在り方を甲府市議会に打ち立てるため戦うという「宣戦布告」である。

これまでこのブログで一貫して主張してきたように、現在の議会の状況は、徹底した議論を経たうえでの意思決定(議決)とはほど遠い。合議制であるべき議会が、議員間の討論の仕組みもなければ、「表決」行動について個々の議員の説明責任を果たす場が仕組みとして用意されていない。

議会の役割が執行部の行財政運営のチェック及び政策提言にあるとするならば、そして執行部に対する機関概念としての「議会」であるとするならば、その議決行為は個々の議員の表決行動の集積ではなく、「議会」という組織体の「意思決定」という形をとらなければならないことは自明である。

構成員である個々の議員が様々な党派、支持勢力を背景に多様な考え方をもつのは当然であり、議会が意思決定を行うためには、こうした議員同士の十分な議論、討議を通じて「着地点」を見出し、調整を行い、最終的に合意点に達するというプロセスが不可欠である。

残念ながら、現状の制度はこうした本来の機能を実現するためには十分とは言い難い。市民の負託に真に応えうる議会へと脱皮するためには、どうしても制度改革が必要である。

はからずも副議長という要職をいただいた。質問活動を手放す代わりに、いよいよ議会改革を仕掛けるその時が来たようである。

新しい甲府の夜明けとなるか 新しい甲府の夜明けとなるか