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総務委員会行政視察(2)~金沢市~

10月15日、視察2日目は金沢市の大桑防災拠点広場の視察を行った。正確には、午前中、高岡市御車山会館の視察をした後にである。

同広場は約12,000㎡の敷地に、防災備蓄倉庫、屋根付き避難広場棟の2棟の建物を配置し、その屋根には太陽光パネルを敷き併せて蓄電池(48,000Ah)を設置することにより、建物に使用される電気のほとんどを賄うと同時に、非常時にフル使用で5時間程度の容量を持つという。

また、40tの耐震性貯水槽を配置するとともに、防災井戸、マンホールトイレ、緊急時のヘリポートともなる多目的広場も整備され、また外周には植栽も施して平時には公園の機能もあわせて持っている。

当拠点広場は、金沢市が市内5ブロックごとに1か所防災拠点広場を整備する計画の一環として、東部地区の拠点として整備するもので、環状道路に近接する立地条件から当該地が選定された。

整備手法は、周辺一帯地域が大規模な区画整理事業施工区域で、その保留地として取得したもので、事業費約17億円のうち11億円が用地費である。

特筆すべきは、その財源である。全て緊急防災・減災事業債でまかない、しかも交付税措置率70%という極めて有利な起債を充当できたことである。

防災備蓄倉庫棟は鉄骨造り平家建て、延床面積590㎡で緊急物資の集配拠点としての利用を想定、当然のことながら大型車の出入り容易な構造を備えている。

屋根付き避難広場棟は緊急時の一次避難地(屋内)としての利用と、緊急避難期経過後は救援物資の受け入れ、仕分け、搬出場としての利用を想定している。市内では狭隘な道路も多いことから、小型車による搬出も考えた構造としている。

多目的広場は、ヘリ発着場スペースとして20m×20m、緩衝帯40m×40mが確保されており、平時には芝生広場として利用が見込まれている。またかまどベンチ2基、かまどスツール4基も整備されている。

大桑防災拠点広場は交通アクセス上の利点が大であり、また広大な敷地面積から災害時には多様な用途も考えられる利点も併せ持っている。災害仮設住宅なども想定されるのではなかろうか。

甲府市においてもこうした防災公園的なオープンスペースの整備も考えていくべきである。特に地元の池田公園について、新田地区が大型車両の進入が困難な地域であることからも、検討する必要がある。

現在、小中学校を中心とした避難所、緊急物資備蓄拠点の構築を進めているが、我が市は大河川、中小河川による地域の寸断の可能性もある。

例えば、荒川を中心とした東西地域、笛吹川を挟む旧中道町と旧甲府市、また地元地域でいえば、貢川を挟んだ新田、池田と貢川地域。橋梁の崩壊でいとも簡単に分断されてしまう危険性がある。

こうしたリスクをいかに分散させるかは、きめ細かい、小規模でもOKな防災拠点の整備・分散化にあると考えられる。特に、物資のターミナル、プラットホームとしての整備は市内にもっとなされてもいいのではないか?

屋根付き広場 備蓄倉庫と屋根付き広場