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9月定例会代表質問(2)

5日の代表質問の第2問目は、樋口市長の再選出馬の決意を聞いたうえで、善政競争の立場から当面の課題9項目について質した。

(1)最初は、動物の殺処分ゼロに向けた取り組みについてである。

この件については、昨年6月の代表質問で課題提起したもので、来年の保健所設置により、動物の愛護・管理の業務を新たに所掌することに伴い、理由もなく保健所に収容して殺処分されるケースの根絶を目指そうという主張である。

殺処分ゼロを目指すという宣言は、生命の尊厳をアピールする強烈なメッセージとなりうる。こう宣言することにより、何としても動物を適正に愛護・管理していこうという断固とした決意を内外に示すことになる。

質問の意図は、宣言のメッセージ性を引き出すことにあった。残念ながら答弁では、殺処分数の減少や愛護施設での里親を待つ動物数の増加による環境劣化等の問題があることから、宣言については見送られた。

だが、適正管理の啓発や殺処分数を減らすための里親探しの仕組みづくりに取り組むことを明言しているので、考え方に不満はあるがやむを得ないものとする。今後適正に執行されるか見守っていく。

(2)次に過日策定発表された「甲府市子ども未来プラン」についてである。

この質問の狙いは、甲府市の持続可能性のうえでは、次の世代を担う子どもたちを主役にした取り組みをもっと強化すべきだ、ということである。

減点主義的発想から加点主義的発想への転換を促し、子どもたちからもっと、内発性・主体性を引き出す育成方法をこれまでも一貫して訴えてきたが、プランではようやくこうした考えに立った施策の展開を位置付けている。

あえて減点主義的発想を転換しようと訴えたのは、一つには減点を恐れて挑戦的なとらえ方が後退しかねないこと、「良いこと」をしてもあまり称賛されない代わりに不祥事を起こしたときには、これでもかというバッシングにさらされる現代社会では、子どもたちの主体的な努力に向けた意欲をそぎかねない、という危機感からである。

あのハヤブサプロジェクトの川口教授の提唱した考え方である。こうも言っておられる。我が国では、どんなに優れていても、100点(満点)以上は取れない。これがより高みを極めようという意欲に冷水を浴びせる。どんなに優れていても100点で足切りされてしまう。

一方でミスをすれば容赦なく減点される。次第にミスをしないためには何もしなければいい、という思考に陥ってしまいかねない。

プランでは、子どもたちが「自分で」未来を築く力を身に着けることのできるよう取り組むことが明記されており、これまでの主張が反映されたものと歓迎したい。

(3)3点目に今後の国際交流の取り組みについて伺った。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2027年のリニア中央新幹線の開業など、今後インバウンドも飛躍的に増大が見込まれる。

国の地方創生の方針中にも、こうした国際化を背景に積極的な外国人材の活用もうたわれ、自治体でも国際交流の取り組みが重要な課題となっている。

しかしながら、甲府市の魅力を外国からの来甲者にいかに感じ取ってもらうかが肝要であることから、国際交流にどのように取り組んでいくか総括的に質した。

市長からは重要な考えが示された。語学力、コミュニケーション能力を身に着けた国際感覚あふれる若者の育成に力を入れるとともに海外への積極的な情報発信を行い、海外活力をより本市に取り込みたい、と。

また市内の外国人留学生の活躍の場を広げ、今後新たな国際交流の潮流をつくっていくという前向きな姿勢も表明した。

いずれもグローバル化にも即応する甲府市の人材づくり、市自体の魅力の発信等を今後一層取り組むことにより国際交流をなお一層広げていくということであり、納得のいく答弁であった。

(4)4点目に女性活躍社会の構築についてである。

本年度女性活躍係の創設、女性会議の誘致、また9月議会への女性のための特設サイト構築のための補正予算の計上など、女性活躍社会の構築のための取り組みが強化されているが、今後の展開に期待して考えを質した。

昨年3月に第3次男女共同参画プランが策定され、今後企業や大学等との連携を深めながら、考えうる施策を推進していくとのことである。

いずれにしても女性が輝く社会は国を挙げての政策課題であり、今後の施策の展開に期待したい。

5項目目以降は次回に譲ることとする。