新元号となった令和元年もそろそろ終わろうとしている。今年はいろいろな面で節目となった一年だったように思われる。
甲府市は開府500年を迎え、4月から中核市に移行、しかも市制施行130周年の佳節であった。また4月には統一地方選が行われ、私も多くの皆様方からご信任をいただき、4期目をスタートさせていただいた。そして5月から元号が替わり、新天皇陛下の御即位とともに令和がスタートした。
こうした大きな転換点といえるこの時に、我々は中核市にふさわしい、そして令和という新時代にふさわしい甲府市議会へと脱皮すべく、任期スタートにあたっての議長選、副議長選に「立候補制」の導入を決定し、これまでの「どこかでいつの間にか決まっていた」不透明な決まり方を一掃して、公約を聞いてから投票するというごく当たり前の決定方法へ転換した。
と同時にこれを受けて、議会が合議制の機関であり、また2元代表制の機関競争に耐え得る組織となるために、これまでの監視機能はもとより意見集約機能や政策提言機能を強化するための、市民との意見交換会の実施を決定した。
こうした取り組みはすでに私が4期目の公約としてHP上で公表したことを基に進めたものである。11月11日、12日の両日に実施し、現在いただいたご意見等を整理し、議会内で取り扱いを議論する段階となっている。
先日の議会運営委員会小委員会で、意見等の所管委員会への振り分け作業を行い、年明けの議運で正式に決定したのち議長に答申を行って、各委員会での議論をスタートさせる予定である。
本年度のもう一つの大きな目標が、議会事務局の「議会局」への格上げである。
すでに代表者会議で提案し、政策法務等の所管事務を増やして係を新設する方向で今後事務作業を進めていく予定である。3月議会で必要な条例等の提案を行っていきたい。
先進自治体では議会の重要性に鑑み、議員と一体的に取り組む体制を明確にした「議会局」を設けている例があり、機関競争という意味合いを一層明確にするうえではこの「議会局」への転換は必須である。
議員と職員が良好なパートナーシップのもと、執行機関との善政競争を行う2元代表制を機能させ、甲府市議会が中核市となったこの時に議会局をスタートさせることは非常に大きな意味を持つ。逆に言えばこの時を逃せばもはや「議会改革」は意味をなさない。こうした強い決意のもとにこれまで様々な抵抗を乗り越えてここまで進めてきたものである。
その基本的な「目指すところ」が「議論を通じた合意形成」という成熟した地方政治の実現にあることはこれまでも折に触れて訴えてきた。裏には古いタイプの「地方ボス政治」の排除がある。
声の大きな長老による政治といっていい地方にありがちなあり方はもはや令和という新時代にはそぐわない。こうした体制に慣らされてきた議員が当たり前のようにまた同じことを繰り返していく。会派がポスト配分に汲々とし、政策実現という本来の目的を見失ったときに地方議会への信頼が次第に低下してきたといっても過言ではない。
だから今年の一連の議会の脱皮への取り組みはこうした「おじいさん政治との決別」であり、おじいさんとその末裔たちとの意識転換に向けた闘いであったと意義付けたい。そしてこれを10年先の甲府市議会へレガシーとして伝えていきたいと考えている。