12月18日午後4時から市立甲府商業高等学校の生徒と市議会2回目となる「市民との意見交換会」を実施した。
意見交換会はいうまでもなく、議会での「政策サイクル」の起点となる住民意見を把握するために行われるものであり、議会が決算・予算審査にあたっての視点や政策立案の際のヒントを得ることがその大きな狙いである。
重要な点は、意見交換を通じて議会がどのような「気づき」をするかであり、そこに議会の能力が問われる。初当選以来一貫して主張してきた「皆さんの声の中にこそ政策がある」は、まさにこのことを指している。
今年は、コロナ禍ということもあり、多くの行事が中止となる中で昨年のような不特定多数の市民を対象にした意見交換会は実施不可と判断し、対象を絞って開催しようということとなった。次代を担う若者と意見交換したいというかねてからの思いもあり、今回は高校生との意見交換会となった次第である。
当日は参加生徒11名を3グループに分け、議員が入ってワークショップ形式で意見を交わした。テーマを「現在の社会・未来の甲府に想うこと」として自由に意見を述べてもらった。最後にそれぞれのグループからグループのまとめを発表し合い、議員側からは今後の議会でこれを基に議論していくこととし、散会した。
さて、こうした意見交換会の意義について、今後議論が進む基本条例特別委員会等を通じて改めて確認していく必要がある。
議会が「住民福祉の増進を目指す」「合議制の」「機関」であるとそのあるべき姿を規定する以上、ここからなぜ意見交換会を実施するかが自ずと明らかとなる。
住民福祉の増進を目指すためには直接住民意見を聴取しそこに政策課題を見出し、課題解決のための方策を議会として練り上げる必要がある。そのための機会が意見交換会であり、住民福祉の増進を目指すための「議会からの政策サイクル」を起動するうえで起点となる重要な「装置」である。単なるイベントでは決してない。
このように重要な意見交換会だけに、そこに横たわる政策課題に気づき、掘り起し、政策につなげていくことは、これからの議会に求められる最も重要な「能力」であり、ここに「議会力」の差が歴然と現れる。
まずは意見交換会での意見を整理し、議員間討議して今後の方向性を設定していく必要がある。予算・決算審査への反映、政策立案につながることが大いに期待される。
今後意見交換会から政策課題整理を所管する議会内の組織を設置することも求められる。他都市では「広聴広報委員会」という組織を設置しているところもあり、甲府市議会も同様の検討をすべきである。
高校生との意見交換会はあと2校残っている。各校でどのような議論が生まれるか楽しみだ。