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6月定例会代表質問の状況(3)

代表質問3問目は、ペットボトル削減に向けた取り組みについて である。

プラスチック使用製品の設計から廃棄物処理に至るまでのライフサイクル全般で、あらゆる主体における包括的なプラスチック資源循環の取り組み「3R+Renewable」を促進する措置を講じるため、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が4月1日から施行された。

その一番の目玉は、プラスチックについて、単に「捨てる量を減らすこと」だけではなく、「捨てることを前提としない経済活動をすること」を目指しているという点であり、かつての大量生産、大量消費、大量廃棄といったあり方を根本的に転換し、そもそも捨ててしまうようなものをつくらない、使わないといったライフスタイルを目指すという考え方である。法律施行の背景にはいうまでもなく近年世界規模で注目され、SDGsの14番目の目標にも該当する海洋プラスチック問題がある。

法律施行により、今後、自分専用のフォーク、ナイフ、スプーンなどの器具、いわゆるマイカトラリーの普及が進むことが予想され、こうした流れ、特に「捨てることを前提としない経済活動」を推し進め、ゼロカーボンシティの実現、SDGsの達成を目指す上からは、ペットボトル削減に向けた取組みを今後進めていくべきではないかと考える。

日本で年間消費されるペットボトルは約245億本、そのうち、約35億本ものペットボトルがリサイクル回収されず、燃えるゴミ、または不燃ゴミとされ、なかには不法投棄等によって海に流れ着き、海洋ゴミとなるといわれている。また245億本ものペットボトルの製造過程で排出される二酸化炭素の量を考えただけでも気の遠くなる思いである。

ペットボトル削減を漠然と訴えただけではおそらく解決には程遠いと思われることから、ペットボトルの消費側にゼロカーボンやSDGsの観点からの使用自粛を訴えることがより効果的ではないか、と考え、水筒を抱えて毎日登校する児童の姿や、飲み物持参の健康ウォーキングの方々からヒントを得て「マイボトルを持って表に出よう」という市民運動を巻き起こしていくことを願って質問した。

新型コロナウィルスから徐々に日常を取り戻そうという動きが加速化することが予想される中で、熱い時期に差し掛かって熱中症にも気を付けながら外出しようという行動を少し後押しする意味でのペットボトル持参の外出の呼びかけは、行動経済学のナッジ理論に通ずるのではないか。

当局の答弁を見ていくと、

◯   昨年2月の「ゼロカーボンシティ」の表明から、株式会社サントリーと協定を締結し、本年4月から、使用済みペットボトルを他の製品にリサイクルするのではなくペットボトルとして再生利用する「水平リサイクル」を始めた。この取組では、石油由来の原料を使用したペットボトルの製造を削減させるほか、CO2の排出量についても、新たな製造に比べ60%以上削減できると見込まれている。

◯    7月に実施予定の「甲府市プラスチック・スマートキャンペーン」において、ヴァンフォーレ甲府や県、NPO団体と連携し、脱プラスチックへのチャレンジを実施していただくとともに、プラスチック問題に関するパネル展で、再生可能資源製品の紹介や、マイボトル等の使用についても普及啓発していく。

答弁では結びに、今後も、脱炭素への課題提起や、マイボトル、マイバックなどの使用による脱プラスチックを促し、持続可能な循環型社会の実現に向け、取り組んでいく、とし、ペットボトル削減の方向性とともに、その具体的な方途として、マイボトルの促しが肯定的に受け入れられた。

この質問により、マイボトル持参の外出時に飲料を飲み干した時の補給、つまり「給水」がクローズアップされる。そこで次の質問の、単なる給水ではなく、モンドセレクション最高金賞受賞の甲府の水道水を使って、まちなか回遊を高める新たな甲府の魅力資源としての給水スポットの提案につながっていく。

IMG_2224 未来の荒川をつくる会の清掃活動により地元貢川から回収されたゴミ