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12月定例会(5)

代表質問4問目は、甲府の魅力を自在に語ることのできる人材の育成について、である。

これまで幾度となく、大都市圏に吸い取られた人材を地方へ、という人の流れをつくるために、様々な観点から提案をしてきた。

進学や就職等で本市を離れ、都会へと向かった若い世代が何かのきっかけで都会を離れようと考えた時に、行先として自然に生まれ育ったふるさとを選ぶよう、ふるさと愛の醸成を訴えるとともに、甲府の魅力の発掘と磨き上げにより、「選ばれるまち」をつくることも重要と訴えてきた。

こうしたなかで、先の6月定例会でも取り上げたように、昨年、住民基本台帳移動報告で、転入超過、すなわち人口の社会増が報告され、コロナ禍ということもあるが、幾多の自治体の中からあえて甲府を選ぶ人が増えているということであり、どこに魅力を感じたか、またどのようにして魅力情報を入手したか、大いに興味のあるところである。

かって映画「じんじん」を通して自分のふるさとを語ることのできる人材が重要と提案したこともあり、また6月定例会で、まちの回遊性を高め歩いてまちの魅力を再発見すること、歩くことを後押しするために、ペットボトルではなくマイボトルを持って外出を、そして途中に給水スポットを設けることにより、砂漠のなかでオアシスを見つけたかの如く喜びが生まれること、こうしたことが甲府の魅力として外からやってくる人にアピールできる、という趣旨の提案をさせていただいた。

また世界遺産の石見銀山を視察したおりに登録事務に携わった職の方から、ここでは観光資源としての開発はあえて行わない、いってみれば、ここでの人々の営み自体が世界遺産、という趣旨のお話を伺ったことがある。まさに外から訪れる人は「非日常」を求めてやってくるかもしれないが、ここでの人々にとっては営みすべてが日常なのである。だからその営み自体が魅力ということでなければ到底選ばれるまちとはならない。

答弁ではまず、「こうふ開府500年」を契機に開始し、現在もレガシー事業として継続実施している「私の地域・歴史探訪」や、「甲府ラーニング・スピーチ」などにより、住んでいるまちの魅力を再認識し、誇りを持ち、その魅力を語り次いでいくことができるよう市民の皆様の「シビック・プライド」の醸成に努めている、とし、甲府の魅力を語ることが出来る方を増やすことは、観光や移住定住などの面においても有益な効果が期待できることから、今後も、ボランティアガイドなどを有する関係部署とも連携する中で、市の魅力を学ぶ機会を一段と創出し、より多くの方が甲府の魅力を語れる人材へと発展していけるよう、積極的に取り組んでいく、と明確に提案を受け入れる内容となっている。

今回の質問で4期目の取り組む重点政策の実現にまた一歩近づいた。選ばれるまち、若者が帰ってきたいと思えるまち、その目標に近づいたかと思う。私の提言が少しは役に立ったか、と少なからず実感している。
保護猫。 保護猫。