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9月定例会から

9月5日に召集された甲府市議会9月定例会は、決算認定以外の議案が9月19日にすべて可決され、20日からは決算審査特別委員会による令和4年度各会計別決算の審査が始まった。

補正予算の目玉として、プレミアム付き商品券事業が予算化され、12月中旬のスタートを目指して制度設計が始まった。デジタル版と紙版の2本建てで、デジタル版の方がキャッシュレスへの誘導という目的からプレミアム率を高く設定する。これに異を唱えた会派があり、その理由は単にスマホが使えない人もおり、特に重度心身障がい者は使えないからなぜ紙より率を高くするのか、というものである。

しかし、一見するともっとものようであるが、紙版の商品券はかってあまり評判がよくなく、売れ残った経緯もあり、また最近のDXの要請から、キャッシュレスへ政策誘導するのは十分理由がある。特に重度障がいを持っている方々をスマホが使えないと一方的に決めつけるのはいかがなものか。当該会派は補正予算の採決を棄権した。

20日からは決算審査特別委員会が始まった。初日から傍聴しているが、一部委員の振る舞いがひんしゅくを買っている。

(‘初日の各会派別の総括質問は30分以内というルールが申し合わせによって決まっており、どの会派もこれを守って時間内に終了していたところを最後に順番の回ってきた会派の代表は、委員長に制止されたにもかかわらず、30分を超えてなお発言を続けようとしたため、再度委員長が注意したところ、「30分というのはメドだろ」と大声を出した。決めたルールを守れないようであればもはや何をかいわんやである。

2日目もこの議員はすったもんだを起こした。款ごとに質問事項を予め聴取して質疑に入るという形をとることにより、答弁に至るまでの時間のロスを極力回避するため、原則「通告」していない事項については発言できないというルールを申し合わせていたにもかかわらず、通告外の事項について発言しようとして、これまた注意した委員長に暴言を吐いたもの。これ以上暴挙が続くようでは、委員会条例に規定する通り、委員会の秩序を乱す行為として委員会終了までの発言禁止、さらには退場という委員長の権限を行使するほかない。

要はこの1人のための決算委員会ではない。真面目にルールを守って真摯に委員会審査に取り組む大多数の委員、また委員となっていない他のすべての議員に対して極めて失礼な態度である。これ以上議会の品位を汚してほしくない。なおかつ付け加えれば、「質疑」は自己の意見要望を主張する場ではない。読んで字のごとく「疑義を質す」ということであり、わからないことを質問するということである。この議員は、6月定例会最終日の核禁止条約批准を求める意見書案の審議の際にも、失笑が漏れるほどの残念な姿をさらした。提案者に対する質疑をと言っているのに、「賛成する立場で私は言っています」と強弁し、挙句の果てに議長から、「討論ではなく質問を」と注意されたものである。長く議員をやっていてもこのありさまでは、市民の信頼など生まれるはずもない。

議会基本条例制定から2年が経った今回の改選後初の決算審査特別委員会である。条例の「議会は議論の場」であるという規定を空文化しないためにもあえて指摘した。当然のことながら、議論するというのは、取り決めたルールにのっとって行うものである。それが成熟した議会である。こんな指摘をしなければならない現状にがっかりすることばかりである。

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