甲府市議会会議規則第55条は、「質疑は、同一議員に付き、同一議題について3回をこえることができない」と規定しており、これは質問についても準用されている。したがって、質問については、再々質問についての答弁が終了した時点で同一議題について更なる質問はおろか、コメントもできないとされている。
市議会の先例集も明確に再々質問の答弁が終了した時点で当該質問については終結となる旨図解入りで定めている。したがって、答弁が終わったら直ちに次の質問に移らなければならない。
このように質疑、質問回数については明確に3回までと定められている。しかし改選直後からどういうわけか時間の許す限り何回でも質問できるように変えるべきだ、という意見が台頭した。議論が深まるから、とか言われていたが全く理解できない考え方である。そもそも本会議での答弁がいかに重みのあるものか理解していない。同一会期中にいったんなされた答弁がころころ変わるようなことになれば、大問題である。あの議員には、やらない、といって、次に登壇した議員にはやるという答弁がなされたとしたら、どういう事態になるか。だから、いったん答弁がなされたら同じ質問医はオウム返しのように同じ答弁を繰り返すのであり、意味のあることである。
かって、核兵器禁止条約に関する市長の見解を求める、といった内容で質問し、部長答弁がなされたのちに、市長に質問しているからといって、再度答弁を求めるという事例がかなりあった。当然前の答弁を繰り返すがこれが気に入らないようだ。しかし、本会議は市長の個人的見解を求める場ではなく、執行機関の公式見解を求める場である。部長であろうが市長であろうが執行機関の公式見解であることに変わりはない。己の不明を恥じるべきであり、本会議は政治的主張のパフォーマンスの場ではない。これらは再質問、再々質問の要件に全く当てはまらない。
質問回数を増やすかどうかについて、議会運営委員会で実に2年近く議論を続け、結局規定どおり3回まで、という形で落ち着いた。だが、3回目の答弁が終わっての一言コメントは可という奇妙な決着となったようだ。質問の時間であれば質問をすべきであり、コメントは質問ではない。なにより、先例集を正式手続きで変更したのか疑問がある。
もう少し丁寧に議論すべきではなかったか。