4月10日午前10時から、正副委員長会議が開かれ、3月定例会の振り返り、政策サイクルの状況について委員会ごとに報告を行った。
正副委員長会議は、地方自治法第100条に規定された「協議調整の場」として設置されるものであり、甲府市議会会議規則第175条に会派代表者会議、全員協議会とともに、設置目的、構成員、招集権者が具体的に定められている。
今回は3月定例会の振り返りを各委員長から報告してもらったが、私が所属する環境水道委員会は入院していたことから、副委員長から報告してもらった。総務委員会の報告中、不穏当発言の件の報告があったので、本人からの申し入れなど関係資料から、全員協議会開催要求があったことに対して、議会とは関係のない個人の不穏当発言であるので、毅然と拒否すべき旨発言した。
政策サイクルの取り組み状況については、当環境水道委員会は今年度のスタート時に議会発議の政策提言までもっていくことを確認し合い、そのための運営を進めて来たことを報告。他の委員会からの報告を聞く限り、政策提言までできる状況にある委員会はなさそうであった。
この点について、令和3年の議会基本条例施行からかなりの年数が経っており、しかも市民からせっかく意見をいただきながら、市政への提言まで進んできたのは皆無である。市民意見を起点として「サイクルを回す」と規定しておきながら、全く形になっておらず、私は、「PDCAサイクルのPにもなっていない」と指摘し、こうしたことも含めて、基本条例の検証をそろそろやるべき旨を提案した。
基本条例の検証は、毎年1回議会運営委員会で行うという規定があるが、検証作業はなされていないこと、議会運営委員会は「決定の場」であり窮屈な感がすることから、他の組織をつくって自由な討議を行った方が価値的であることも合わせて提案した。
今後は代表者会議で方向性を共有できるよう働きかける予定である。せっかくの条例が空文化し、ただの作文に終わらぬよう今後のミッションとしたい。