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議会基本条例の限界~基本的な理解がなければ

本日決算審査特別委員会は、分科会ごとの全部局の審査を終了し、明日のまとめを残すのみとなった。

今回から2分科会方式を採用して、3役を除く全議員が特別委員会のメンバーとなったが、全員が同じ部局の審査をするのではなく、所属の常任委員会をベースに2常任委員会を一つの分科会とした結果、今までと同じくらいの委員数による審査となり、分科会方式によってどう変わったのかいまいちよくわからないというのが実感である、

審査の流れは、当局からの総括的な説明を全体会で行い、あとは分科会による「質疑」→「委員間討議」→全体会による意見集約→討論→採決、という流れである。

詳細については後日報告するとして、今日までで感じた相変わらずの課題について記しておく。

今回も質疑は多くの委員が発言し、活発だったが、委員間討議の段階で課題等の話し合いになると急に静かになる。これが討論となると、これまで通り「儀礼的」とも揶揄されかねない「代表選手」のみによる討論となるようで、さすがに今日は言わざるを得ない状況となった。

あれほど当局に対して質疑を行ったのに、それが審査にどう結びついているのか、討論で明らかにしない限り、全く不明である。これでは、何の為の質疑かわからない。個人的な質疑に終始し、委員会全体として疑義を質すということとはほど遠い。

これまでと全然変わっていない。仮に市民から賛成の理由、反対の理由を問われたときに、一人一人が「自分はこう考えたから賛成した、反対した」と説明できなければば、到底市民は納得しないだろう。これまで、質疑を自由研究の発表と揶揄する論調を何度か紹介したが、全くその域を出ない。賛成、反対の理由を委員全員が討論で開陳しない限り、特別委員会もこんなに委員数は必要ないのではないか、と懸念される。何のための質疑か。再びこうした疑問が投げかけられる。

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