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総務委員会行政視察から(2)富山市

前回に引き続き、総務委員会行政視察の富山編。金沢市同様富山市も人口40万人を超えている北陸の中核市である。金沢市と同じく魅力あふれるまちである。古くは、「富山の薬売り」で知られ、現代にいたるまでその歴史は途絶えることなく発展している。

富山市は歩いて暮らせるコンパクトシティのまちづくりとして、名高い。また、立山連峰を遠望できるロケーション。そのキャッチコピーが「立山あおぐ特等席。富山市。」ガラス工芸。LRT。魅力的な資源が豊富である。

シティープロモーションは、こうした魅力ある資源を駆使しながら富山市を内外に発信する事業である。情報発信は、誰に(対象者の明確化)、何を(対象者に応じた情報提供)、いつ・どのようにと明確な意図をもって構築されている。

全国規模の雑誌等に富山特集の記事を掲載する広告事業。「山ガール」を対象としたPR事業。テレビ紀行番組の活用。「遠くへ行きたい」や記憶に残る「サザエさんのオープニング画像」がこれにあたる。特に注目したのは「丸の内朝大学」の活用である。これは、東京丸の内を中心に通勤時間帯前に開催されている早朝講座である。首都圏のトップビジネスマンなどが多く参加することで今ブームを呼んでいる。富山をテーマに募集をかけたらものの30分で定員に達するほど人気が高かったそうである。見事にプロモートしている。

もう一つの視察テーマが、まちなか賑わい広場(グランドプラザ)。市街地再開発事業として、デパートの移転とセットでガレリア(大屋根)を設けた全天候型空間を創出した。用途は様々で、各種イベント、中にはフットサル場としての利用もあり、という。大型映像装置(約277インチ)も備え付け、ワールドカップの時にはパブリックビューイングが開催されたそうである。
こうしたまちなか資源をつなぐものが、LRTや環状路面電車などの公共交通機関であり、さらにはエコタウンとしての「レンタサイクル」システムである。歩いて暮らせるコンパクトシティの方向性を見事に体現しており、具体像がはっきりと見えている。これは歩行者数の増加、空き家率の減少という形で、はっきりと数字に表れている。

富山は持ち家率が高く、共稼ぎ率も極めて高い。おそらく、こうした都市生活の基本条件の整備が進んでいることが背景にあるだろう。少し離れたところに住んでいても、中心街に容易にアクセスでき、受け入れる中心街も担い手がしっかりと存在し、それぞれが役割を果たして全体として、一つのタウン(まち)としての形をなしている。思わずため息が出た。

甲府もリニアがやってくる。大きなインパクトとなるかもしれないが、今から甲府らしい「一つの」まちをはっきりとした形で作っていかなければと思う。今読んでいる「地域再生 滋賀の挑戦」で指摘されている、(地域資源の)「ないものねだり」より「あるもの探し」がまちづくりのキーワードである。

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