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行政視察(2)~日向市~

2月21日、視察2日目は、宮崎市から電車で約50分北上したところに位置する日向市を訪れた

今回の視察目的は、日向灘を東に見ながら並走する国道10号線沿いに整備された、総合レクレーション施設「日向サンパーク」に、H22に全国で初めて導入された、バイオマスボイラーの状況を勉強するためである。

日向サンパークは、道の駅、温泉施設、グラウンドゴルフ場、テニスコート、遊戯広場、オートキャンプ場などの複合施設であり、このうちの温泉施設「お舟出の湯」に設置されたのが、バイオマスボイラーである。

バイオマスエネルギーときくと思い浮かぶのが、ペレットストーブであり、木質バイオマスの印象が強い。サンパークに設置されたバイオマスボイラーは、RPFという廃プラスチック混合の固形燃料を使用しているが、単価が灯油の約1/5という低価格であり、高カロリーかつ排ガス処理が容易で環境に優しいという高いメリットのあるものである。

純粋の木質のみだと燃焼させても高い温度が得られないため、廃プラスチック(畑の苗床保護のためのビニールカバーなど)を1:1の割合で混合して固形化するが、従来の灯油ボイラーのみと比べると燃料費が約半減している。

RPFの供給源は市内の専門業者、燃焼後の灰も同じ業者に引き取ってもらうことにより、安定的なシステムが確立されている。

日向市は、森林資源が豊富なこともあり、木質系のエネルギー開発になじみやすい風土である。林業自体が長いスパンのサイクルの産業であり、枝打ちや間伐などにより生じた不用材をいかに活用するかについて、全国的にいろいろな試みがなされてきた。間伐材を活用した木工製品の開発や、チップ化して様々な用途に転用したりする中で、地球温暖化を意識した再生可能エネルギーの一つとして木質バイオマスがここ数年脚光を浴びている。日向市は、バイオマスタウン構想を策定し、積極的にバイオマス資源の活用を以前から図っている。

原発事故以来、再生可能エネルギーへの転換の要請が日増しに高まっている状況下で、あらゆる可能性を探っていく過渡期にいまのエネルギー政策の現状がある。木質バイオマスも地球温暖化防止という観点から一つの有効なカテゴリーに属する一方で、エネルギーの安定的な供給という側面と経済性という点からのコスト削減など、課題は多い。

しかしながら、国民生活の安全・安心の確保という価値を犠牲にしての利便性追求は論外である。原発への信頼が揺らいでいるうえにPM2.5という新たな問題が我々を脅かしつつある今だからこそ、安全・安心なエネルギーへの転換がますます要請されてくるのは間違いない。その意味で本市と同様森林資源が豊富な日向市の取り組みは今後の本市のエネルギー施策を考えるうえで大いに参考になる。

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