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原点に立ち返って眺めなおす

ちょうど1週間前に甲府市の新庁舎の竣工式が行われた。地下1階、地上10階の新しい庁舎は、執務スペースとともに、市民が憩い、集える施設を目指している。

中心市街地の一つの核施設としてその活性化に寄与することが大いに期待されている。1階市民広場には大型ビジョンが備え付けられ、平時は様々な行政情報を流しているが、災害時には被害状況など必要な情報を提供する。何より注目されるのは、J1ヴァンフォーレ甲府のアウェー戦の放映である。

昨シーズンJ2で優勝し、J1復帰を果たしたヴァンフォーレ甲府のアウェー戦に是非集結して、ここから中心街へ繰り出す。中心街への大きなウェーブになるのではないか?

竣工式後に新庁舎の内部を歩きながら、先月の3月議会予算特別委員会での総括質問を振り返った。30分の質問時間を「中心市街地活性化」に論点をしぼって、原点に立ち返って、なぜ活性化しなければならないか、という基本的な質問から出発した。

多くの地方都市が中心街の活性化計画をつくり、補助金を入れ、再開発を行いながら、再びにぎわいを取り戻そうと苦闘してきた。甲府市も例にもれず活性化計画をつくってこれまで「ココリ」を整備したり、活性化のためのいろいろな事業を展開してきた。その計画を1年延長し、さらに新たな活性化計画を検討するという。

新庁舎が完成するこのタイミングで活性化に向けてもう一度公共財の投下、人的エネルギーの投入を行おうとする。議会人としての視点からは、なぜ活性化しなければならないか、ということをもう一度きちんと確認・整理する必要がある。中心市街地の空洞化は全国的な課題だから、活性化計画の延長はやむを得ないとあらかじめ枠をはめてしまい、結果、必要性や効果などプライマリーな視点は、ともすればこうしたムードの中、見過ごされがちである。

議案審査は常に原点に立ち返って施策を根本から眺めなおすことが必要である。中心市街地の活性化についていえば、これまで「ココリ」の整備、商店街対策、空き店舗対策など多額の費用が投下されている。計画を延長するにしても、これまでと同じ考え、手法で事業を展開することはもはや理解を得られない。

総括質問では、「私益より公益を」という意識への転換、つまり、「まち」全体の発展という「公益」を考える中心市街地の担い手を育成・支援すべきことをメインテーマとして訴えた。これまでがあまりに情けない状況だったからだ。まちづくりの原点は自分たちのまちは自分たちでつくっていく、という誇り高きプレーヤーがいかに多く登場するかにかかっていると、今でも強く感じている。

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