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次の10年の展望を

甲府市議会議員として7年という歳月が流れる。2期目の任期が残り1年となる計算である。

第5次となる甲府市の総合計画も終期を迎え、来年1月予定の市長選によるリーダーの再選出とあわせ、新たな計画策定を行い、次の10年への船出となる時を迎えようとしている。
当然、これまでの計画の成果の検証を行い、来るべき10年のうちに甲府市をどういう方向に導いていくのか、我々も無関心ではいられない。

これから先の10年間は、おそらく歴史の上でも最も困難な局面に直面するように思われる。
社会構造の面では、言うまでもなく「超高齢社会」の進行がある。特に甲府市は全国平均を上回るスピードで高齢化が進行していることは周知の事実だ。
と同時に、少子化の進行は食い止めようがない状態に至っており、人口減少へと傾斜していく中で、社会の活力そのものが自然減少していく恐れが大きくなっている。
加えて我々の生存を脅かす自然環境的な要因、すなわち今後高い確率で発生するといわれている大地震への不安。
日常生活上これまで何の疑いも抱かず、壊れることなど思いもよらなかった公共インフラも「寿命」が到来しつつあるということが意識され始め、ようやく予防管理的な考え方がオーソライズされようとしている。
現状の不都合に対する対症療法的なこれまでの行政投資から、「将来に対する投資」という考え方がようやく市民権を得つつある。

この少子高齢化という社会構造、これを社会の劣化ととらえるかは別として、これと発生が確実視されている大震災が、来るべき10年の内に新たな甲府市づくりを展望するうえで、重要なファクターとなるのは間違いない。
仮に東海地震や3連動地震、さらには首都圏直下地震などが発生した場合、これまで公表されている被害想定以上に深刻な事態が生じうることは想像に難くない。
人的、物的被害はもちろん、行政機能のマヒから始まる経済活動の壊滅的な打撃を想像しただけで、今後10年の甲府市づくりは大きな困難に直面することが予想される。
だからこそ、10年先を見通すことのできる担い手の登場が熱望される。「想像する力」を持った人材が益々必要になってくる。そこから今打つべき手を的確に創り出すことのできる人材がこれからの10年にどれだけ登場するかが、カギとなるだろう。
これまでの社会での有能な人材というのは、往々にして「答えを見つけ出す力」を持った人間であった。
だがこれからは「答えを創りだす力」を持った人材でなければ難局を乗り切れないと考えられる。しかも、次の10年を間違いなく担っていくべき次世代、特に自分自身の問題としてとらえることのできる当事者意識を持った次世代から多く輩出されなければならないだろう。
その中から次のリーダーが生まれ、社会構造の変化に的確に対応し、予想される大災害を乗り越えることのできる「支え合うコミュニティの再生」へとデザインを描いてくれることも期待される。
その時に自分自身がどうあるべきか。立ち止まって振り返り、なおかつ未来を見据えて行動していかなければならない。益々使命は重い。
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