G-QCX3G9KSPC
閉じる

共に地域で生きる

先日、地元の貢川団地に住む友人から相談を受けた。団地内での住民の交流を活発にし、住んでよかったと思えるような団地にしたい。そのために音楽発表会など団地住民同士が交流できる場を考えたいという。

貢川団地は、昭和40年代から建設された県下最大の県営団地である。世帯数は最大で1,000世帯。建設当初は、第2次ベビーブームを背景とした人口増加の時代であり、他都市と同様、欧米的な生活様式がもてはやされ、人気の団地であった。

当然若い世代が相次いで入居し、団地周辺も商店街でにぎわっていた、活気のあるまちが形成されていた。

私が入居した昭和61年当時でもまだ活気は残っていた。子育て世代が多く住み、子どもの声がいたるところで聞こえたものである。

あれから約30年。建物は一部が建て替えられたものの、老朽化が著しい。加えて、少子高齢化がこの団地にも顕著に影を落とし、かつ外国人世帯の急激な増加が、次第にこの団地のコミュニティ形成に大きな課題として立ちはだかっている。

特に直面している大きな課題は、高齢単独世帯の著しい増加と外国人世帯の増加である。前者はコミュニティ活動の大きな柱である自治会活動の担い手の減少をもたらし、後者は文化の相違や言葉の障壁からくる地域社会の「分派化」をもたらす。

いずれも、地域の持続可能性にとって大きな障壁となり、このままではコミュニティの崩壊どころか消滅の恐れすらある。10数年前に漠然とした恐れを抱いていたが、年々現実の事態として現前に現れている。

「地域から甲府を元気に」とは、私の行動規範となっている考えであるが、そのための担い手の登場を強く願ってきた。その突破口として、今回の友人の相談は強い味方を得た感がある。

キーワードはやはり「交流」だ。交流のきっかけとなる「場」づくり。それはどういう形でもいい。そして、これまでのコミュニティを「守る」という考えから一歩進んで、今の団地の状況に即したコミュニティを「つくる」という発想に立つことである。

高齢化と国際化という大きなハードルをどう乗り越えていくか。特に、外国人世帯との相互理解を進めていくことは、「共生社会」すなわち、地域でともに生きていく社会を可能にするための第一歩である。

そのためには、やはり「人」が重要である。「人」に焦点をあて、そのつながりを深めていく。その担い手も地域に住む「人」である。

住んでいる人が自分たちのまちの課題に正面から向き合い、これを乗り越えるために自分たちで奮闘する。これこそがまさに真の「まちづくり」であり、そこに地域を元気にする大きなカギが隠されていると思うのだが。

\"

最近のコメント

表示できるコメントはありません。