1月25日、現職の勇退に伴う甲府市長選の投開票が行われ、新市長に前県議の樋口雄一氏が初当選した。
市長選には、樋口氏のほか、30代の若手2名と共産党候補の計4名が立候補し、投票率が43.13%と伸び悩むなか、大差で樋口氏が当選した。まずはお祝いを申し上げたい。
我が党も1月8日付けで推薦を決定し、支援してきただけにひとまずは安堵したところである。
告示日以降、いつのまにか現市政の継承か転換かが争点とされ、樋口候補以外はいずれも「転換」を強調してきたが、結局のところ有権者は「継承・発展」を訴える樋口氏を選択した。
今日の地元紙では、早くから小学校区を単位とする後援会組織を29地区で立ち上げた樋口氏と、何の組織を持たない若手2氏との対比で、若手が敗れ去った状況を報道している。
このことをもう少し丁寧にみていくと、樋口氏の勝因は「地域」を味方に付けたことに尽きるといえる。おそらくこれまでの県議としての地域への関わりの深さが共感を得たのだろう。
現市政の継承・発展を訴えた点は、宮島市政の「市政は市民のためにある」という基本的な市政運営の姿勢を引き継ぎ、より一層市民生活の向上、甲府市の発展を目指すという意味だと私はとらえている。
こうした現市政の緻密な検証を怠り、やみくもに転換を訴えても支持は広がらない。どこに課題があり、その解決のためのプランの提示が今一つ明確でなかったことが、勝敗の分かれ目になったといえる。
3月定例会はいよいよ新市長との初めての論戦となる。
マスコミ報道では、「オール与党」といった明らかに2元代表制の地方政治システムに無知な論調が一部にみられるが、議会人はあくまでも自分自身が背負っている民意の視点から、市政運営をチェックするのが使命である。
これまで訴えてきた「議論を通じた合意形成」という成熟した民主主義システムを甲府市に打ち立てる第一歩とするためにも、来る3月定例会は非常に重要なものとなる。
私も代表質問に登壇するが、順当にいけば質問戦のトップバッターとなる予定である。わが党にとっても自分自身にとっても歴史的な議会となる予感がする。