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宮島甲府市長退任の日

3期12年にわたり甲府市政に携わった宮島雅展市長が本日任期最終の公務を終え、市役所を後にした。

夕方5時からの退庁式には、農業委員会の総会に出席していたため、私は参加できなかったが、盛大に見送られたに違いない。これまでのご苦労に対して心から敬意を表したい。

市長のこれまでを振り返ると、スタート時から下水道料金の未賦課問題で謝罪に明け暮れていたことを思い出す。不祥事問題はその後も明るみにでるなど、相当心を痛めたに違いない。

いわば、それまでの市政の「負の遺産」の清算に追われた格好だ。その極めつけは、市立甲府病院の放射性医薬品の過剰投与問題、いわゆる「RI問題」だろう。

この件については、任期中に方向性がある程度出され、次の市長にしっかりと引き継がれることと思われる。

私も市長の2期目からの付き合いとなるが、いくつか印象深いことがある。退任にあたっての市長へのエールの意味を込めて留めておきたい。

第1には、市政運営の基本的姿勢である。

市長はことあるごとに「市政は市民のためにある」として、徹底して市民との対話に心がけてきた。これは初当選以来、私が一貫して訴えてきた「市民の皆様の声の中にこそ政策がある」という主張と通じ合うものであった。

その代表的な例が、小学校の統廃合問題での地元との膝を交えた対話であり、新庁舎建設にあたっての全地区での直接説明会であった。激論が交わされたが最終的には合意が生まれた。特筆すべきものだろう。

第2には、「子どもは甲府の宝」として、厳しい財政環境の中、次代を担う世代への投資も積極的に意を用いてきた。

特に、子どもの医療費無料化や各種ワクチンの公費助成は県内他市町村に先がけて実現していただいた。我々の主張を取り入れていただいたものと今でも感謝の念に堪えない。

また、学校施設の耐震化にもいち早く着手し、全国に先駆けて耐震化も完了している。3.11を経験している我が国にあって、その先見性は高く評価されるべきである。

あるとき、たまたま市長と懇談する機会があった。私が県庁在職当時に、甲府市の都市計画税引き下げがあったが、当時も今も「如何なものか」と思っている。

なぜなら法律で定める「標準税率」を引き下げることは、税収面でもまた交付税の面でも不利であるし、それだけ必要な基盤整備に充当すべき財源の不足を招くからだ。こうした趣旨のことをお話ししたら、市長も強く頷いておられた。

この引き下げがなかったならば、甲府市の基盤整備はもっと早く進んだだろう。これも引き継いだ「負の遺産」のひとつだ。

いずれにしても、宮島市長から私も多くのことを学ばせて頂いた。高齢者医療費の助成廃止の議案に真っ向から反対したことも今では懐かしい思い出である。

来月からは樋口新市長にバトンが渡される。新市長には是非とも宮島市長の政治姿勢を継承発展させてほしい。次の甲府がより一層発展することを心から願って、我々議員もその使命を果たしていく決意である。

市役所新庁舎夜景 市役所新庁舎夜景

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