G-QCX3G9KSPC
閉じる

地域猫の取り組み一考

前回、池田公園での地域猫の取り組みを目指していることを報告させていただいたが、公園のあり方にまで踏み込んだ場合、未だ前途多難であることを実感せざるを得ない。

この取り組み開始をお知らせするチラシを自治会の組回覧に付したところ、早速リアクションがあった。ボランティアの申し出かと意気軒高電話をとれば、真逆の苦情の電話だった。

恐らく、公園に住み着いている猫が周辺住宅で迷惑をかけ、その不満がこちらに向いたものだろう。「再び公園に戻さないでくれ」。

つまり、「捕獲して保健所に連れて行ってくれ」ということだった。要は暗に害獣だから殺処分せよという内容だった。

当然のことながら、丁寧にお話しし、これ以上個体数を増やさないための取り組みであることを訴えた。が、残念ながら最後まで理解が得られることはなかった。

先日取材を受けるために訪れた公園でボランティア発起人のOさん夫妻に案内してもらい、設置した猫専用のトイレを見た。夫妻の話だと、猫用トイレという案内板(サイン)と砂場用の小さなスコップがなくなってしまったという。

悪戯だと思われるが、別の悪意を感じなかったわけではない。その真意がつかみきれないうちは、どうしても疑心暗鬼になる。

まだまだ地域内に周知が行き渡っていないとも思われ、来月の組回覧で去勢不妊手術を終えて再び公園に戻したこと、専用のトイレを設置したこと、フンの始末を毎日していること、などを改めて周知する予定だ。

およそ、動物が好きな人もいれば嫌いな人もいる。多様なモノの考えがある中で、軸足をどこに置くか、そして、これを基にして比較考量した場合、結果が正反対になることも多々ある。

猫は好きだが、我々の社会生活に有害ということであれば、害獣としてむしろ処分すべきだ、と考える人もいるかもしれない。

逆に、猫が嫌いだが人間のエゴでその命を奪うのは如何なものか、と考える人もいるかもしれない。

この地域猫の取り組みが地域内の多様な意見、利害を根気よく調整していくことが求められるという点では、これも地域づくりの一つの姿だろう。粘り強い説得の努力と信頼を勝ち得るための具体的な実践。

まさに地域での人間関係の希薄化という現代社会を覆う課題に立ち向かう極めて現実的なまちづくりの取り組みだと思うのだが。

猫専用トイレ 猫専用トイレ

最近のコメント

表示できるコメントはありません。