視察2日目の1月26日は、足利市の「キッズピアあしかが」の視察を行った。
この施設も、小山市の施設同様、商業施設の空き店舗を活用しており、小山市より若干小さいものの1,551㎡と十分な広さがある。
やはり(株)ボーネルンド社がプロデュースしたもので、内容はほぼ同様であるが、足利の方は平成28年に「メディアアートブース」を新たに設置し、特に小学校高学年の対象者を意識している。
メディアアートは文科省が推進する幼少時からのプログラミング教育に呼応するものであり、国内初の常設ICT教育施設である。
キッズピアのハード面は小山市同様、足利市が初期費用を負担する形をとり、運営は公募により選定された社会福祉法人足利むつみ会が行い、足利市が年間30,000千円の運営費補助を行っている。
むつみ会は、小山市の洗心会同様、保育事業、介護保険サービス事業、障がい福祉事業などを実施しており、キッズピアは法人の社会貢献として実施している。
特に注目したのは、障がい者の就労の場としてもキッズピアをとらえている点である。一角に軽食コーナーを設け、障がいを持っている方が従業員として勤務している。
施設は商業施設の2階に入居しており、同じフロアには子ども洋品店や雑貨店がほぼ同時期に入居したことによりこれまでの空床が一気に解消され、商業施設全体の来館者数が1.5倍以上に増加した。
ここでもキッズピアが核施設となって好結果を生んでおり、今後大規模商業施設のテナント撤退等の事態を打開する一つの有効な策として考慮されてもいい。
キッズピアは平成26年の開設以来今月で57万人弱の入場者数を記録していることからも、若い世代のはっきりとした人の流れが出来上がっている。
利用料は小山市同様、1名あたり100円、保護者1名につき子ども3名まで、という決まりとなっている。ただ利用時間は1クール80分で、1日5クールとなっている。
2日間の子ども室内遊び場施設の視察を通じて得られた成果としては、前回の報告に記載したように、担い手、場所、周辺の施設、トップの強い思い、これらがカギを握る。
人口減少や消滅可能地域など、我が国の地方を取り巻くあまりにも大きく、かつ解決困難な課題にいかに立ち向かうかを考える際に、世代の再生産を促す重要な施策としての子育て世代への投資がいよいよ本格的に議論されるべき時が来たようだ。
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