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2021年会派会派視察(3)~神戸市~

11月11日 視察2日目の午後は、明石市から神戸市へ移動し、神戸市のコロナ禍での観光施策について研修した。

神戸市へは大学生の時にゼミの研修で訪れて以来だが、平成7年の阪神淡路大震災の際のビルの倒壊や高速道路の崩壊などの映像が未だに記憶に残っており、震災ボランティア、その後の復興への苦闘の歴史などが、大規模災害が現実のものとして、いつ襲ってくるかもしれないという危機意識と何をすべきかという議論を加速化させた。

現在市役所本庁舎が再整備のため、経済観光局が入居する三宮駅南の三宮東ビルにお邪魔してお話を伺った。

神戸といって初めに頭に浮かぶのが、異国情緒であり、100万ドルの夜景(大学当時)であり、六甲山であり、こうした観光資源を市内に多く持ちながら、それでいて大都会である。何から何までそろっていて右肩上がりに発展を遂げていると見えた。あの壊滅的とも思える阪神淡路大震災から力強い復興を遂げたのをみてその底力に改めて感服した。

こうした思いを抱いての今回の視察で、コロナという災害級の難事にどう立ち向かっているのか、またどんな困難を抱えていたのか、観光を通してぜひ探ってみたいと思った。

まず、昨年2月の京都の子育て支援センター視察時に、コロナの影響で来日の外国人観光客が激減していたことを実感したが、神戸市もその例にもれず、インバウンドの激減が観光に大きな打撃を与えているとのことである。どの観光地もインバウンドの激減が大きな影を落としていることは共通しており、いかに国内需要を掘り起こしていくかが大きな課題となっている。

神戸市は加えて一時期六甲山のエリアが衰退していたことを伺った。現在は盛り返しているが、その要因を伺うと神戸の人たちのアイデンティティとしての六甲山ということを強く感じた。それほどの六甲山愛ともいうべき思いが再び盛り返す大きな要因となっていたかと感じる。

インバウンドが激減した状況で、神戸市が打ち立てた戦略は、「修学旅行」の誘致である。これは姫路市でも同様な戦略を伺ったが、コロナが次第に収束に向かう中で今後国の観光施策も本格的に再開してくると予想されるが、現状学校の修学旅行がどの観光地でも注目を集めているという。これは最近の報道で本県も修学旅行先が上位となっていることからもうかがえるところである。

また、MICEもその立地条件から力をいれている。国際会議場や各種大規模イベント開催可能な会場など既存の資源を活用して十分対応できる。

さらに、夜景を武器にした夜型観光コンテンツ開発もコロナ禍での国内需要を喚起する仕掛けとなっている。かつては100万ドルの夜景といわれたが今では1000万ドルといわれるほど洗練された夜の資源は観光面での大きなアドバンテージだ。ここに誘導しながら適切な宿泊資源につなげることによって大きな経済効果が期待される。

こうした観光戦略を打ち立てる時にやはり力となるのは、DMO(観光まちづくり会社)だ。神戸市ではDMOとして、一般財団法人神戸観光局が設立されている。

そのHPには、従来の神戸国際コンベンション協会を改組して「多様な事業者の皆様と共に、観光施策の企画立案から実施までを一貫して行うとともに、神戸観光のかじ取り役として、公民連携の「プラットフォーム」機能を担う」組織として設立されたとある。観光をまちづくりの重要な側面として注力していくためにはやはりDMOは欠かせないと思われる。

いずれにしても、既存の資源をいかに有効に活用していくかを真剣に考えるとともに、コロナを見据えた新たなコンテンツの開発にも知恵を絞っていく必要性を痛感したところである。現状を嘆いてばかりでは何の解決にもならない。

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