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2022会派視察(2)

7月14日 会派視察2日目は柏崎市のひきこもり支援センター「アマ・テラス」の状況について視察した。

前日、佐渡市内で宿泊して、この日の午前中世界遺産登録に向けて取組み中の佐渡金山資料館を見学した。佐渡市内も見事な田園風景が広がり、平たん地がどこまでも続いて思った以上に解放感がある。こうした環境が最近の田園回帰の傾向もあってテレワークやワーケーションの格好の適地として受け入れられてきたのだろう。改めて昨日の担当者の話がよみがえってくる。

小木港午前11時20分発の佐渡汽船ジェットフォイルに乗船し、1時間15分ほどで直江津港に到着、直江津駅からJR信越本線で柏崎駅まで移動したのち市内循環バスで視察先の引きこもり支援センターがある元気館に午後2時過ぎに到着した。

引きこもり支援センター「アマ・テラス」は元気館2階の健康推進課内にある。構成は所長他職員3名と非常勤の相談員3名の計6名体制であり、相談対応、支援計画作成、支援サービスのコーディネートなどの業務を行っている。

現在までの利用人数は延べ92人で令和3年度中の新規相談者は6人、継続相談者が51人となっており、35人が手続き終結となっている。このうち15歳から39歳までの年代が75%を占めており、また市外からの電話相談も26件もあり、現代の世相を色濃く映し出している。

こうした支援機関の一般的な手法は、おおざっぱに言えば、相談→課題の把握→支援策の洗い出し→該当する支援機関によるケース検討→支援、という流れだと思うが、昔と比べれば支援サービスも増え、対象者の個々の状況に応じた適切な支援も充実してきたといえる。

ただ、引きこもり支援の最も難しい点は、支援サービスが発動するためのスタートラインである「相談」に本人や家族がいかに気軽に踏み切れるか、という点である。言い換えれば、相談がなければ事実上支援サービスが稼働できない、という現実的な課題がある。

本人の意思を無視して強制的に相談に向かわせることは困難であり、これは例えば家族からの相談であっても本人がその気になって一歩踏み出さない限り支援の目的を果たせない。この点はその通りだと思う。いかに「伴走型支援」「寄り添う支援」などといっても、それはアプローチ方法の問題であって、真の目標は本人の内発的な申し出、消極的であってもあくまで本人が了解しない限り、一方的に支援を行うということはあり得ないということである。

センターの副所長がおっしゃっていた、「なんかあったらいつでもいらっしゃい」という言葉が印象的であり、最低限のつながりを持ちながら「時」が来るのを待つ、というのが現状の最善の方法だろうと感じる。アウトリーチなどの汗をかきながら、なんかあったら「アマ・テラス」の門をいつでもたたいてください、といういわば「セーフティーネット」を敷いておくというあり方は大いに参考になる。

引きこもりといわれる状態は個々のケースによって事情が異なる。目標とする支援の理想形も就労もあれば生活支援、あるいは居場所づくりであったりと、本人の状況におうしてベストな支援を考えていく必要がある。だから時間もかかるし、成果もすぐには実感できないかもしれない。しかしながら、これからのダイバーシティの時代にあっては、ますます要請される施策であり、これも「住んでよかった」と実感させる魅力づくりにつながると確信している。

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