今日2022年の最終日を迎える。来月は市長選があり、すでに12月議会のまとめの中で今期のミッションの自己検証を大まかに行っているが、樋口市政2期目でのこれまでの取組みについて改めて振り返りをしたい。
初当選以来時の到来をずっと待っていたが、甲府開府500年、甲府市の中核市への移行、また元号が平成から令和へと、新たな歴史のスタートが切られるこの時がまさに行動を起こすときであり、この機を逃せば2度と好機はこないと、今期をスタートするときに固く決意したところである。
そのメインテーマは、議決機関としての議会の機関性の明確化と将来にわたって甲府というまちをどのようにしていくかというまちづくりの責任の一端を議会も担うべきことの理解の浸透にある。
4年前の本会議で市長に対して、「善政競争」をと訴えたことは、執行権はあるが議会の議決がなければ執行できない首長である市長と、執行権はないものの議決権によって業務執行に「お墨付き」を与える重要な立場にある議会が「政策競争」し、議論し合うことによって、市民福祉の向上という共通の目標実現に向かってお互いに切磋琢磨するという意味からである。先進的といわれる議会ではすでにこうした仕組みを議会基本条例という形で制度化している。
北海道の栗山町で平成18年に初めて議会基本条例が制定されたときは、まだ県庁在職中だったが大きな衝撃を受けた。議会が立法機関であることの再認識と議会が行政執行の監視とともに、機関として政策提言を行う仕組みを自ら作ったことに地方自治の新たな展開を感じた。
今期スタートに当たって、マニュフェスト的な重点的に取り組む政策を公表し、中核市にふさわしい議会へとミッションの一つに位置付けたのも、これまで言われ続けてきた、「議会が何をしているのかわからない」「議会が役に立っているのか不明」といった我々の存在意義の根底を揺るがす疑問にこたえきれていなかった反省に立っている。
議会に関するミッションをもう一度振り返れば、
・議長選、副議長選へのマニュフェスト選挙導入
・いわゆる密室政治を打破し、議員同士のオープンな議論による議会運営
・市民と議会の意見交換会の制度化
・ペーパーレス化とオンライン会議の実現を目指したタブレット端末の導入
・議会基本条例の制定
を掲げたが、いずれも今期中に達成した。
また今期第一のミッションに位置付けたのが、何よりもまず次代を担う子どもたちが社会の主役として活躍できるよう施策を総動員することであり、これは、「子どもをど真ん中におく」政策をという表現で令和2年3月議会で初めて使ったが、以後の子ども家庭庁の議論でも散見される。
この観点で提言し実現した重要な施策は、いうまでもなく「子ども未来応援条例制定」、「医療費の高3相当までの無償化」であり、議会本会議で主張して市長との合意形成に至った点で、善政競争の結果であり、これこそが議員でなければ果しえない大きな役割である。
次が「生命尊厳」という立場から殺処分ゼロの取組みの推進である。特に猫について、不妊去勢手術により個体数をこれ以上増やさないという観点から
・費用助成の拡大、クラウドファンディング導入
・地域猫運動の啓発
・譲渡会の取組み
を訴え、この4年間で目を見張るほど進んでいる。中核市移行による保健所設置も大きな要因となった。
今期は以上の3項目を特に重点的に力を入れて議員活動を行ってきたが、おおむね実現できたものと自己評価している。特に議会の機能充実のために議会基本条例という形で制度を実現したが、どんなにいい制度を創ってもそれを動かす人材がいなければ、結局絵に描いた餅である。議長時代にも常に「自己研鑽」や「研修」の実施を訴えてきたが、真意はここにある。基本条例をただの作文に終わらせないためにも、もう一度「議会の役割」について正しく共通認識することが必要であることを痛感している。そのためにはたゆまぬ自己研鑽が必要であることが改めて実感される
平成25年ころの市役所