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令和6年6月定例会代表質問(3)

代表質問の3問目。最近話題となっている「カスタマーハラスメント」について取り上げた。

ハラスメントとは、相手に不快感を与える嫌がらせやいじめ全般を指す言葉で、これまで、いわゆるセクハラ、マタハラ、パワハラといった「職場の3大ハラスメント」について、労働者の就業環境の保全という見地から法律による規制策が設けられてきた。こうした規制はいずれも企業内部の事象を対象としたものであり、いわば働く者間の関係を規制するものである。

こうした中、近年社会問題化しているのがカスハラ、すなわちカスタマーハラスメントである。顧客等からの度を越した迷惑行為はその対応に非常なエネルギーを費やすことを余儀なくされ、メンタルヘルスの不調をもたらす事例が多々あることから、何らかの対策の必要性が指摘されている。

最近では東京都が全国の自治体に先駆けてこうしたカスハラを防止する条例の検討に入ることが報道され、また国でも3大ハラスメント同様規制策について検討に入るようである。

今回この問題を取り上げる意図は、度を越した迷惑行為がもたらす社会経済活動への多大な悪影響を排し、対応にあたる労働者を保護する企業の体制整備を促進するとともに、特に訴えたいのは、顧客側の意識改革を進めるという点である。

コロナ真っ最中の令和2年に、いわゆるエッセンシャルワーカーへのいわれなきバッシングに対して、我々の社会生活に不可欠な業務を担っていただいている彼らへのリスペクトを、という甲府市議会の決議を取りまとめたことを振り返り、改めてこうしたリスペクトの機運を盛り上げることが求められるのではないかと考えている。

特に公務労働の場においてはより深刻だということが県庁出身の私には容易に想像できる。「全体の奉仕者」ということが過度に強調され、理不尽な要求にも毅然とした態度をとることもできず、抱え込むことによってメンタル不調に陥りやすい。対応に要するエネルギーをもっと別の住民福祉の増進のために振り向ければよほど価値的である。

こうしたことから、カスハラの防止対策について質すとともに、事業主として市役所での職員保護の体制整備について伺った。

答弁では、

これまでも勤労者向けに発行している「はたらく者のサポートガイド」でカスハラ対策についても掲載し、広く周知してきたところであり、今後は、国の法整備の動向を注視する中で、その内容の充実を図るとともに、「労働セミナー」において、カスハラ対策をテーマに開催するなど、事業者の支援に繋げていく。更に、市ホームページやSNS等様々な広報媒体を通じて、具体的なカスハラにあたる行為を周知するなど、未然防止に努めていく、とされた。

事業主としての市役所での体制整備についても必要な措置を講じていくことが答弁され、今後一層カスハラ対策が進むことが期待される。

議決機関である我々議会の立場からは、市民福祉の向上のために様々な職務に従事する職員の存在は不可欠のものであり、理不尽なハラスメントからその保護のための市役所の体制整備を求めることはもとより当然である。

こうしたことが広く周知され、理解が進むことを願ってやまない。これにつきる。

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