台風12号の影響も心配された中、先にお知らせした子宮頚がん予防シンポジウムにいってきました。
県立中央病院の総合周産期母子医療センター部長の寺本勝寛先生の専門的な立場からの話のあと、タレントの向井亜紀さんの体験談を拝聴しました。
向井さんの話は、妊娠時の検査で見つかった子宮頚がんとの壮絶ともいえる戦いと心の葛藤を赤裸々に語り、この病で涙を流す人を2度と見たくない、と聴く人の胸をえぐるような、心の底から絞り出すような声で訴えておられました。
35歳でようやく子を授かり、大きな喜びもつかの間、一転して子宮頚がん発見によりどん底に突き落とされ、医師や家族の説得で結局子どもをあきらめ、手術を受けたけれど、その後ずっと自分を責め続けたこと。死まで考えたそうです。
医師の話だと25歳ころからがんが蝕みはじめ、妊娠により子宮へ栄養が集まったことで一気に進行したのではないか、とのこと。
向井さんは、なぜ10年間も気がつかなかったのだろう?もっと早く気付けば、わが子をなくすこともなかっただろうに、と来る日も来る日も責め続け、自暴自棄の毎日だったそうです。
そんな向井さんを救ったのは、主治医から聞いた、同じ病と戦い続けていた37歳のヤングママの話。
子どもの卒園式、小学校の入学式に何としても出ると決め、つらい治療も歯を食いしばって頑張っている、どんな状況でも自分を待っている家族の元に何としてでも帰るんだ、と。
涙ながらに語る向井さんに会場でもあちこちでハンカチで涙をぬぐう姿が見られました。
今日の講演で、改めて、予防できるがんであればお金がかかってもしっかりとワクチンを打ちたい。そのために公費助成も充実させるべき、と決意を新たにしました。
そして、向井さんの講演を通して、生きた体験談ほど説得力をもつものはない、そして、生きる力をわき起こさせるには、明確な目標をもつことであり、これを持てるよう励まして行くことが大事だ、と実感しました。