2019年8月2日19時から東村山駅西口公益施設2階のサンパルネで行われた、東村山市議会報告会の会場にお邪魔し、議会報告会の実際の現場を視察させていただいた。
同市では平成19年から議会改革の取り組みの検討を進め、何回か先進議会の視察を行った後、平成23年6月に「議会基本条例制定を進める特別委員会(委員14名)」を設置し、具体的な議論をスタートした。
当初の検討は議会運営委員会が主体となって行い、平成19年からの4年間の任期中に様々な課題を整理して、次の任期スタート時に条例化という明確な目標を定め設置された特別委員会により議論を重ねて平成26年4月の議会基本条例制定にこぎつけた。
条例の第5条に説明責任及び市民意見の把握が規定され、これを基に年4回の議会報告会が実施されることとなった。
日程は要綱により、平日夜と休日午後と定められ、2部構成で前半は主に議会に関する報告、後半は意見交換の計2時間で実施する内容とされている。
議会報告会の所管は広報広聴委員会が行い、運営は全議員で当たることとし、一人ひとりの議員が役割をそれぞれ担うようになっている。この点は当たり前のようだが重要なポイントである。当事者意識の醸成と連帯感の芽生えに寄与すると考えられるからである。
この日の議会報告会は4月の改選で新人議員が8名誕生したことから、2部では顔合わせ的な意味もかねてテーマに沿った議員との語らいという形で行われた。25名の定員のうち、12名が女性であり、運営も女性ならではのきめの細かさが見受けられた。
議長から伺った話では、当初は対面式の設営で行ったところ、議員も参加した市民もお互いが緊張しすぎてなかなか意見が引き出せず、苦労したことや、陳情や要望あげくは議案に対する議決を糾弾するような発言に終始したこともあり、ドキドキしたが、次第にお互いがこなれてきたという。
また、ワークショップ形式に変えたところ活発な意見が出るようになったこと、議会報告についても、あくまでも「議会」という立場から私見や会派の意見等は排することを徹底したという。
甲府市議会でも先般の議会運営委員会で、いわゆる「吊るし上げ」の懸念から議会報告会について消極的な感想をいう向きもあったが、多様性の立場から言えば、自分たちと異なる意見も例え糾弾的な物腰であっても受け止めなければならない。
東村山市議会の方からも失敗を恐れることなく、地道に継続していく事だ、それがやがては市民の福祉の増進につながっていく、という向きの激励をいただいた。
我が議会では、今月末に講師を招いてより専門的な立場から講演をしていただく予定となっている。この講演会が済み次第、役割分担等具体的な事務作業に入らなければならない。そして9月議会開会中には開催PRなど、待ったなしの仕事をこなさなければならない。立ち止まることは許されない。