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6月定例会閉会

6月21日一切の議事審議を終え、甲府市議会6月定例会が閉会した。

最終日の21日は、正副議長の辞任に伴い、午前中に立候補者の所信表明会を実施し、午後の本会議でこれまでに上程された議案の審議終了後、まず議長選を行った。

議長選には、第2会派の政友クラブの長沼氏と共産党の木内氏の2名が立候補し、投票の結果、長沼氏が当選した。わが会派は長沼氏に投票したが、我々がこれまで取り組んできた議会改革の流れを議会基本条例を基にさらに推し進め、未来志向の改革を目指す、という点を評価した。特に私が議長在任時に将来的にはオンライン会議のツールにと期待して導入したタブレット端末について、今期中にオンライン会議の実現を目指す、という力強い公約が示されたことから、その実現に向けて我々も一緒に汗をかこう、と考えたことも大きな理由となった。

副議長選には、ともに改革を強力に推し進めていくためにわが会派の長澤議員に出馬を要請し、これも多数の支持を集めて当選した。今後は議長と連携して前任期で実現した「令和維新」の改革の流れを一層確かなものとするために取組みを進めていただくことを大いに期待したい。

今回もここまでに至るまでに様々な動きが水面下であったようだ。昨年の改選直後に甲府市議会の歴史的な改革を成し遂げるために前任期でわが会派が連携してきた会派について、議会改革推進の本気度の点で袂を分かったこともあり、また、核兵器禁止条約の批准を求める請願について目を疑うような対応もあったことから、様子を見てきたが、結局当初の結果に落ち着いた。

ただ、議会運営委員会をはじめ、4つの常任委員会の委員長、副委員長の互選方法について、これまでの指名推選という方法ではなく、投票を求める動きが伝わってきており、それならば議長選等と同じように、投票行動の参考にするために所信表明をしたらどうかと非公式に提案した。所信表明が無理ならばせめて誰が委員長に立候補しようとしているのか明らかにしないと、「テレパシー」で交信してその場で同じ名前を書くのか、といった揶揄される結果となる。テレパシーでなければ、誰の名前を書くかあらかじめ打ち合わせ済みということになり、せっかく議会基本条例を制定して「何をしたいのか」を表明してその内容で選んでいくという当たり前の方式を進めようという思想に逆行する結果となる。後に公表される会議録を読んだだけではいきなり投票してなぜ同じ名前が何票も入るのか分からない。これが率直な疑問だろう。

私の所属する環境水道委員会も、投票にという意見が出され、投票を行った結果、私ともう一人の議員が同数のためくじ引きを行い、私が結局当選した。もともと議会基本条例で規定された「委員会の所管事務調査」と市民との意見交換会という、現時点での議会の機能充実のための切り札と考えていた制度がまだ十分機能していないと感じたことから、この一年でまず環境水道委員会をリーディングケースとするため議論を引っ張っていこうとあえて委員長職を内諾していた経緯がある。当初はもちろん指名推選で、という予定だったが、急きょ投票ということになり、どちらにしても徹底的に議論して所管事務調査から議会としての政策提言を必ず実現しようという思いは変わらなかったので、別にくじで外れてもフィールドで頑張ればいいと思っていたが、はからずもくじで当たったので、今年一年委員長としてしっかり働きぬくことを就任のあいさつで訴えた。

もちろん投票によるのが望ましいのは当然であるが、先に述べたように、投票するにあたって、誰が、何をしたくて委員長になりたいのか、あらかじめ知っておくことは極めて重要であり、だからこそ投票にするのであれば、所信表明をすべき、と提案したのには意味がある。いわゆる「談合政治」と揶揄されないためにも、選挙の過程はできるだけ「見える化」した方がいい。これまでの通例であった指名推選という決め方をより民主的に受け入れられるようにするためには、自薦他薦で立候補者を募り、複数の名前が挙がった場合はその中から投票で選ぶ、という方法も考えられる。

いずれにしても、議会基本条例以降の議会はその基本理念を遵守した運営に全力投球すべきであり、そのためのマインドを持った議員が益々求められることは確かである。