前回改選期直後の議長選からみの議会運営についてふれたが、その直後の6月定例会に提出された、核兵器禁止条約の批准を求める請願を巡って、目を疑うような対応が突如として起こった。その状況については、当時のこのブログでも怒りをもって報告したとおりである。
この請願は提出者を変えて3回目となる請願である。いずれも共産党や社民党に近い団体であり、初回が2019年の改選直後の6月定例会で、いったんは継続審査となり、翌年の3月定例会まで継続審査の扱いが続いた。
翌2020年3月定例会直前に、当時の議長から、核兵器廃絶平和都市宣言の甲府市ゆえ、何らかの態度表明をした方がいい、との話が当時わが会派からの副議長を通じて私あった。それなら条約を批准して立場を固定するより、唯一の被爆国である我が国のおかれた立場からフリーハンドで各保有国、非保有国の橋渡し役を担った方がいい、というこれまで一貫した政府の立場を踏まえた意見書案を創って議長に提出したところ、これを議会発の意見書として決議すれば、現在出ている条約批准を求める請願を取り下げさせることができる、と考えたようだ。
2020年3月定例会で議会発の意見書が全会一致で可決。私の草案どおり、条約批准ではなく橋渡し役という内容であった。これで継続審査となっている請願も共産党サイドで取り下げの方向に進むと思われたが、信頼度がないこの党がすんなりいくわけがないと思っていたら案の定次の6月定例会で再度批准を求める請願の採択を求めてきた。
やはりこの党には会派間の約束事は無理のようだ。3月の議会発の意見書には「条約の批准」を求める文言が入っていないから、やはり批准を求めたい、と言ってきた。あきれてものが言えないとはこのことである。国語の能力がないのか、条約の批准よりも橋渡し役を、とあえて条約の批准を否定しその内容に全員が賛成したはずなのに、彼らには理解できなかったようだ。
当然今回は当該請願は不採択となり、決着したかにみえた。その後団体名を変えて2022年3月に同内容の請願が提出されたが、総務委員会に続いて本会議でも不採択の決定がなされた。この時不採択の討論に立ったのは私が最も信頼を置いてきた当時の創政こうふの代表であり、こうした甲府市議会の状況にその後提出団体の代表から「甲府市議会に足蹴にされた」と地元紙に投稿された。掲載する地元紙も地元紙である。このような嫌がらせに屈せずに当時の与党の立場を貫いた創政こうふの前代表は甲府市議会史上に残る議員だと高く評価する。
このように2回も不採択となっているにもかかわらず、2023年改選後の6月議会に3度目の正直と言わんばかりに団体名を変えて条約批准を求める請願が提出された。当然自民党籍議員のみの政和こうふは全員が不採択の対応をとると思っていたが、ところがである。そのあきれる状況については次回に譲る。