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新田地区創立30周年記念式典

11月9日午後7時から西部市民センターにて「新田地区創立30周年記念式典」が開催された。

 新田地区自治会連合会は昭和58年4月に、池田地区自治会連合会から独立し、今年で30周年の佳節を迎えた

 この独立の大きな要因は、前年の昭和57年4月に池田小学校から分離独立した新田小学校の新設である。昭和40年代から建設が始まった県下最大の県営貢川団地は、地域を一気に変貌させた。

 若い世代の大量入居は必然的に児童数の飛躍的増大をもたらし、池田小学校だけではもはや限界であったことから、新田小学校の新設に至った経緯がある。自治会組織は小学校区を中心に編成されるのが通例であったため、新田小学校の新設を契機に新田地区が分離独立の運びとなったところである。

 私が貢川団地に入居したのが地区創立の3年後の昭和61年3月。ちょうど本県初の国体「かいじ国体」が開催された年である。当時の団地は若い世代が圧倒的に多く、地域全体に活気があった。団地正門に至る道路の沿線にはコンビニをはじめ店舗が並び、夕方は大いににぎわっていたのを覚えている。今やその面影はないが。

 30年という歳月は地域の風景を一変させた。団地は次第に建物の老朽化が進み、当時は近代的な建築様式が今では時代の要請にこたえきれず、若い世代の入居は激減している。かわって、高齢者の独居世帯、外国人世帯の増加が次第に自治会など地域活動に影を落としている。

 記念式典では、自治連会長が過去を振り返るより、眼前の課題に向き合い新たな10年のスタートを切ろう、と呼びかけておられた。来賓としてお招きした市長も会長の言葉に共感を寄せておられた。

 私も地元議員としてあいさつに登壇させていただいたが、20周年の時に記念誌の編纂に携わった思い出を語りながら、これまでの10年間に地区で生まれた誇るべき活動について言及した。

 それは、一つには池田公園のアダプト制度の先駆的取り組みであり、もう一つは、新田小児童の見守り活動である。いずれも甲府市にあって内外ともに認められている活動である。

前者は、甲府市で初めて地元住民が公共物の清掃管理を行うものとして、他のモデル的事例になっている。後者も新田モデルともいうべきボランティア活動であり、池田地区、貢川地区の取り組みスタートにあたって参考とされたと伺っている。

 私の議員活動の原点ともいうべき「地域から甲府を元気に」は、こうした「自分たちの地域はまず自分たちで」という気概にあふれた地元地域の取り組みを強く意識したものである。

 少子高齢化という国全体を挙げての課題に対して、決してネガティブに考えず、これをバネにして地域づくりを行うという積極的な挑戦がこの新田地区の取り組みである。このことをあいさつの中で強調し、新しい10年を皆さんと一緒に汗を流していきたいと決意を述べた。

 この地域に住みたい、また巣立っていく子どもたちがいつか帰ってきたい、これが夢である。記念式典は再びこのファイティングスピリットを駆り立てる大きなきっかけとなった。

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